春小麦植生インデックス

春小麦植生インデックス

春小麦植生指数は、正規化差分植生指数(NDVI)を用いて春小麦の生産性をモニタリングし、潜在的な収穫量を示すために設計された10日間隔の指数です。本インデックスは、春小麦の地上部総生産量(TAGP)を観測した地域を対象としています。データは0.1°×0.1°(緯度経度)のグリッドで表示され、全ての値はNDVIの平均値を表します。選択された地域のインデックスは指定されたページで提供されています(URLは本ページ下部に記載)。

グリッド

すべてのグリッドはコペルニクスから取得したTAGPデータに基づいており北半球と南半球にまたがっています。2020年7月以降の春小麦のTAGP(Total Above Ground Production)観測データを用いて30,000以上のグリッドを生成しています。各グリッドのサイズは0.1°×0.1°で、およそ12.5km×12.5kmです。各グリッド内には約1,000個のNDVIグリッドが含まれます。NDVIグリッドのサイズは500 m x 500 mです。

インデックス

春小麦植生インデックスは特定の日付におけるTAGPグリッド内のNDVIの平均値です。この平均NDVI値を春小麦の地上部総生産性の指標と考えます。各平均NDVI値は、2020年7月から2024年10月まで観測されたTAGPグリッドに基づいて計算されています。なお、インデックスは2020年7月からデータを提供しています。

以下の図 1 に示すように、春小麦の生育期には、NDVI の平均値は増加する傾向にあり、地上部の総生産性と相関しています。この散布図は、TAGPとNDVIを緯度と経度でグループ化し、TAGPの値を対数(自然対数)に変換したものでです。それぞれの地域でTAGP値が最大値から4番目の値より小さい期間を生育ステージとしています。相関型の違いはより考慮する必要がありますが、平均NDVI値は春小麦の収穫量を示す指標として役立ちます。

Figure 1 : Scatter plot of logged TAGP vs NDVI mean during the growing stage.

Indices for Selected Regions

各地域の指標は、以下のようなページで提供されています。

各ページの左上(または一番上)に表示されている値は、そのページに表示されているエリア全体のインデックスを集計したものです。この値は、サブエリアの個々のインデックス値の平均ではなく、エリア内のすべてのNDVIグリッドの平均NDVIとして計算しています。

例えば、以下のラ・パンパ(アルゼンチン)のページでは、全 86 グリッドの平均値は 0.38(2024年11月1日現在)と表示されています。

Figure 2 : La Pampa, Argentina

この値は、ラ・パンパの86,000以上のNDVIグリッドポイントに基づいており、個別に記載されている86のサブエリア指数(例えば、0.36、0.33、0.41)ではありません。

ダウンロード

インデックスデータは、エリアページからCSV、PNG、SVG形式でダウンロードできます。

引用

このデータを引用または利用する場合は、以下のAttributionまたはhtmlコードをお使いください。

Attribution

Otani & Co., Inc. Spring Wheat / NDVI Index. https://otani.co/docs/crop-spring-wheat-ndvi/

HTML

<a target="_blank" href="https://otani.co/docs/crop-spring-wheat-ndvi/">Spring Wheat / NDVI Index.</a>

Data Source

European Union’s Copernicus Land Monitoring Service information; NDVI and Spring Wheat Total Above Ground Producton


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